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お爺さんは、また光る竹を見つけたとさ。光る竹の中から玉のような男の子が生まれたと!良い子に育つようにと祈って「香具矢(かぐや)」と名付けたとさ。


@むかーし。昔のことだとさ。
寂しそうなお爺さんと、お婆さんがいたとな。
秋の満月の日、月の国に行ってしまった「かぐや姫」を思い出しては悲しんでいたとさ。

ある日のこと、お爺さんは、また光る竹を見つけたとさ。
光る竹の中から玉のような男の子が生まれたと!
良い子に育つようにと祈って「香具矢(かぐや)」と名付けたとさ。

香具矢はいつもにこにこ笑っている可愛い子供なのですが、竹から生まれたせいか、ひょろひょろとした身体で病気がちだったとさ。
毎日おいしい食べ物を与えたり、都一番のお医者に診てもらっていたので、たちまち貧乏な暮らしぶりになったとさ。
お爺さんとお婆さんの食事は竹の子ばかりで我慢して、香具矢には米や粟や稗の雑炊を食べさせたとな。

とうとうそれも続かず、粟さえ買うお金も無くなったとさ。


香具矢は、松の実、竹の子、梅干しが大好きだとさ。しかも一生懸命働くので、身体がどんどん大きくなって大人顔負けの力持ち少年になったとさ。



A香具矢に、しかたなく竹の子の汁を飲ませたら、
不思議なことに香具矢に元気が出てきたとな。
試しに、松の実や梅干しを食べさせると、
なんと!腕に力こぶさえつくほど丈夫な子になったとさ。

香具矢がおじいさんの竹取を手伝うので、
お米も買えるようになったとな。
香具矢は、松の実、竹の子、梅干しが大好きだとさ。
しかも一生懸命働くので、身体がどんどん大きくなって大人顔負けの力持ち少年になったとさ。

ある日、出入りの呉服屋の紹介で相撲部屋の親方が訪ねて来たとな。
香具矢は立派な力士になって、おじいさんと、おばあさんに孝行をしようと喜んで弟子入りをしたとさ。


中略(修行中の猛稽古、楽しい巡業、知恵くらべ、恋、面白いはなしがいっぱいあるんですが、
その話はいずれまた…)


修行に励んだかいあって、香具矢はたちまちのうちに大関さえうかがう力士になったとな。人気もたいしたもので、どこへ行っても贔屓の人たちにとりまかれ、部屋へはお金や品物が山のように届くそうな。


B修行に励んだかいあって、香具矢はたちまちのうちに大関さえうかがう力士になったとな。
人気もたいしたもので、どこへ行っても贔屓の人たちにとりまかれ、部屋へはお金や品物が山のように届くそうな。

夏場所も終わったある日のこと、
香具矢はおじいさんとおばあさんが待つ家に里帰りをゆるされたとな。

おじいさんとおばあさんのうれしそうなこと、
家中が毎日夢のようだとさ…

やはり秋だった。

香具矢の寂しそうな姿にふたりは気づいたとな。

「満月の夜、おまえも帰るのか…」
香具矢の涙を見て、みんなで悲しんだ… 



愛を授けて下さったおじいさんとおばあさんを、いつまでもお守りしたいのです。お戻り下さ〜い。俺は帰りませ〜ん!



Cとうとう満月の夜がやってきた。
屋敷の周りには、都中の力士や屈強な武者達が十重二十重の守りを固め、呉服屋も腕まくりして身構えたとな。
けれども月の国の人達が放つ光を浴びると、またまた力失せたそうな。

香具矢はおばあさんが、お別れの食事にと作ってくれた、
松の実、竹の子、梅干しをうまそうにたいらげると、
まわしをきりりと締めて外に立ったとさ。
全身に力をみなぎらせて、大きな声で叫んだと!

「月の国のかたがたー。俺は帰りませ〜ん!
恩を受けた人たちに恩返しをしたいのです。
愛を授けて下さったおじいさんとおばあさんを、
いつまでもお守りしたいのです。
お戻り下さ〜い。俺は帰りませ〜ん!」

とさ…
 
   絵  みずとありさ   
              文 イチコクヤ亭主
























昔ばなしかぐや姫それから

かぐや姫それから



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