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大二郎は毎日、鯛や平目と鬼ごっこ、亀に乗って馬遊び、かしこいイルカから読み書きを習っていたとな…。

@むかーし、昔のことだとさ。
竜宮城の乙姫様は、「玉手箱」を手渡して浦島太郎と別れました…

ところが!乙姫様は間もなく玉のような男の子をお産みになられたとさ。
男の子は、父親に瓜二つの顔立ちだったので、浦島大二郎と名付けたとさ。

大二郎は毎日、鯛や平目と鬼ごっこ、亀に乗って馬遊び、かしこいイルカから読み書きを習っていたとな…。

良い子に育つよう願うのはどこの母親も同じだそうな。
乙姫様からみると、大二郎が「鯛やヒラメと舞い踊り、ただ珍しくおもしろそうに月日が過ぎて・・」
行くような日々に見えて、心をいためておいでだとさ。

大二郎が陸に上がって、浜辺の松林にさしかかると、なぜか牛が一頭倒れていたとな。牛にかついできた鮑を食べさせると、よだれをいっぱい出して旨そうに食べたとさ。























Aかわいい子には旅を!
乙姫様は大二郎に旅にでるよう話したとな。
亀に命じて大二郎を送らせたとな。
それでも親心がはたらいて、「玉手箱」ではなく、海の幸をどーさり詰めたボテをかつがせてやりましたとさ…

大二郎が陸に上がって、浜辺の松林にさしかかると、なぜか牛が一頭倒れていたとな。
牛にかついできた鮑を食べさせると、よだれをいっぱい出して旨そうに食べたとさ。
すると、牛はすっくと立ち上がったとさ。
牛がお礼をしたいと言うもので、大二郎は牛に引かれるようについて行ったとさ。

牛はある町に入ると、大二郎を一軒の商い屋につれてったとな。
商い屋には、母の乙姫様が着ているような美しいきものばかりが飾られ、奥にあるじらしい人が居たとさ。


大二郎が母の乙姫様のおみやげにと、指さす反物を安ーく売ってくれたとさ。

Bきもの屋のあるじは、たいそうな食い道楽とみえて、
大二郎がかついで来た「海の幸」を、ぜーんぶ買ってくれたとな。
おまけに、大二郎が母の乙姫様のおみやげにと、指さす反物を安ーく売ってくれたとさ。

・・・大二郎は、初めての仕事が大成功で大よろこび!
転ぶように竜宮城に戻って、乙姫様におみやげの反物をさしあげたとさ。
世話になった牛や、きもの屋のあるじのことも話したと…新潟の語り部ちりめん越後05

あくる日、大二郎は自分で海の幸を集めに出かけたとな。
乙姫様のうれし涙も気がつかないで、跳んでったとさ。

大二郎は今度もきもの屋へ行ってみたとな。
きもの屋のあるじが大二郎を近所の人たちに紹介してくれると、この日も「海の幸」はぜーんぶ売れたとさ。

大二郎が帰るとき、乙姫様にと選んだ反物は、目の肥えたお客さまが選ぶような品ばかりだとな。
隣りのかざり屋で選んだ髪飾りも、やっぱり選ぶ品物が違うそうな。

髪くらいは黒く戻るようにと屋号を『一黒屋』としましたら、日に日に若くなりました。幸せな毎日は、乙姫様からいただいた『玉手箱』のお陰でございます!」

Cきもの屋のあるじは、大二郎がよほどな育てられかたと感心して、
「あなた様は、お若いのに良い目(審美眼)をお持ちですね」
「・・・」
「それに優しくて、親孝行。勉強も重ねていらっしゃるのでしょう?」

「いいえ、いつも鯛やヒラメと鬼ごっこ。さんごや貝で色合わせ。亀に乗って広い海をとびまわっていただけです」

「ほう…、わたくしも、そっくりな月日を過ごしました」
「?…」

「わたしは、海から帰ったら急に年老いて、髪の毛も真っ白になりました。漁師に戻るのは無理とみて、きもの屋をやってみました。
髪くらいは黒く戻るようにと屋号を『一黒屋』としましたら、日に日に若くなりました。
幸せな毎日は、乙姫様からいただいた『玉手箱』のお陰でございます!」

とさ…
     絵 みずとありさ      文 イチコクヤ亭主
昔ばなし
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